トランプ氏はThe Art of the Deal(トランプ自伝、「取引の芸術」、1987年)で有名である。彼が知るのはここに書かれていることのみであり、国際政治ではない。しかし、トランプ氏は中国から学んでいる。かつてトランプ氏が、米中両国の納得がいくような解決を望んでいたことは知られていた。しかし今や習近平氏に裏切られ、友情も冷めてしまったようだ。習近平氏が中国経済に世界経済との互換性をもたせたいと思っていても、彼では実現できないかもしれないことを、トランプ氏は一層理解するようになった。そうなればトランプ氏は、自分の意志ではなく、遠い将来に向けた協力を推し進める一方で、中国の違法な活動に対してより多くの関税と一般的な制限を課すだろう。