豪準備準備銀行(中央銀行/RBA)は2日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを0.25ポイント(25ベーシスポイント)引き下げ、過去最低の1.00%とすることを決定した。2か月連続の利下げとなる。市場関係者の多くが利下げを想定していたが、公表された声明やロウ総裁の見解などを参考にすると、年内にあと1回の利下げが行われる可能性が高いとみられる。

ロウ総裁は声明で「今回の金融緩和は雇用の伸びを支援し、インフレが中期目標に沿った水準になるとの信頼感を高めることになる」、「労働市場の状況を注視し、必要なら成長支援に向け政策を調整する」と表明した。市場関係者の間では「労働市場の状況を注視するとの文言が今回も含まれており、6月の雇用統計は重要な手掛かり材料になりそう」との声が聞かれている。また、一部の市場関係者は「RBAは世界経済の成長鈍化、中国経済のさらなる減速、米国が年内に数回の利下げを行うことなどを想定しており、これらに対応するために8月か9月に追加利下げを行う可能性が高い」と指摘している。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:豪準備銀行の政策金利は過去最低の1.00%に、世界経済の成長鈍化に対応か