国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は世界経済の70%が2019年に成長が減速すると警告した。ただ、短期的に景気後退に陥ることは予想していないとした。世界の国内総生産(GDP)成長は1月以来勢いを失ったとの見解。1月には、2019年、2020年度3.5%成長を予想している。今後、IMFが見通しを引き下げる可能性を示唆した。

2019年の下半期にいくらか成長が改善し、2020年度に入ると見ている。米連邦公開市場委員会(FOMC)が次回の行動に慎重で辛抱強い方針を示すなど、主要中央銀行の金融政策や中国の景気底入れを目指す財政策が支援すると指摘。

しかし、下半期の回復は、貿易や英国の欧州連合(EU)離脱、金融市場の弱さがリスクになると加えた。

トランプ大統領はツィッターで、もし、FRBがインフレがほぼない環境下で間違った利上げをせず、量的引き締めをしなければ、今頃は3%成長が持続し、株式相場も現在の水準を大幅に上回り、世界市場もより良い環境だったに違いないと、FRBを再び非難した。ただ、パウエル議長の更迭は困難で、「付き合ていくしかない」と答えている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:IMF、世界経済の見通し引き下げへ