英国は29日に欧州連合(EU)離脱を控えて、また協定が成立していない。英議会は13日の採決で、合意ない離脱案を排除した。14日には離脱延期を巡る採決を控える。メイ首相は2カ月間延期し5月の離脱を目指すようだ。さらに、21−22日に予定されているEUサミット前、20日までに、英国政府は離脱巡る3回目の重要な採決を目指すとしている。

合意ない離脱の可能性が排除されたため、2016年の国民投票でサプライズとなった離脱決定の結果を受けたヘッジの手仕舞がさらに強まり、ポンドは急反発している。

議会は6月末までの離脱延期を求めるようだ。離脱延長にはEU27カ国の承認が必要となりる。承認が得られる保証はなく、ハードルは高い。また、政局不安もくすぶるなど、リスクも存続する。ポンドの変動率は当面高止まりすると予想される。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:英国のEU離脱リスクや政局不安依然残る、ポンドの上昇も限定的か