こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

12/11付の「DailyOutlook」では、PBRについて考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『相場の下落局面では、PBR(株価純資産倍率)が下値メドを測る指標として着目されやすい。PBRはストックとしての純資産(会社保有の資産から負債を引いた株主資本)から株価を測る尺度である。このためPER(株価収益率)や配当利回りなどフローとしての将来利益から株価を測る尺度と比べて、相場が荒れている局面において下値を探る指標として利用されやすい』と伝えています。

続けて、12月10日時点における東証1部上場銘柄のPBRは1.17倍であることを挙げ、『2017年以降の平均は1.32倍、▲1標準偏差は1.26倍である。1.26倍以下となった局面は今回を除いて2度あった。北朝鮮情勢の緊迫化などで投資家心理が悪化した2017年4月、米雇用統計をきっかけに適温経済の前提が崩れた2018年3月である。その後の株価は何れも上昇へ転じている』と分析しています。

さらに、『足下、米中貿易摩擦を巡る不透明感などが市場心理を冷やしている。一方、19/3期企業業績は増益予想で堅調を保っているといえよう。不安先行で株価が下落しているならば、今回も東証1部のPBR1.26倍以下はバリュエーション面からみて下方へオーバーシュートしたゾーンと考えられよう。PBRからみれば現状の株価水準辺りが下値メドとして意識される可能性があり、調整一巡後、上方への水準訂正余地があるだろう』とまとめています。

最後にレポートでは、『TOPIXと東証1部PBRの推移』を紹介しています。詳しくは12/11付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

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フィスコリサーチレポーター花田浩菜




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情報提供元: FISCO
記事名:「 下落局面で着目されやすいPBRから見ると、SMBC日興証券(花田浩菜)