皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。先月はアメリカとトルコの関係が悪化し、トルコリラが対米ドルで約20%急落した、いわゆるトルコリラショックが起こりました。その後のトルコリラはどうなっているのか、気になるところですね。そこで、今回はトルコリラについてのレポートをご紹介します。

テクニカルマイスターでは、トルコリラについて『今年対ドルで年初以来42%下落し、食品やガソリン価格が高騰している。国内経済全体や銀行への影響が強まっており、中央銀行がインフレを抑制できていないことが懸念されている』と紐解いており、『インフレ率が18%に近づいたことでトルコ中央銀行は今月13日の会合での利上げ示唆した』と伝えています。

先週のトルコリラの上昇には、この利上げの示唆が要因となっているようですが、レポートでは『インフレ抑制に十分な利上げを実施できるのかどうかが疑問視されている』と述べています。

また、『エネルギー規制当局も電気料金の引き上げを発表し』、『8月消費者物価指数(CPI)は前年同月比17.9%上昇し、生産者物価指数(PPI)は32%を超える伸び』となっているなか、『リラが比較的安定していた6月の水準に物価調整後の政策金利を戻すだけでも、中銀は4%ポイントの追加利上げが必要となる』と解説。『市場は小手先の対処では不十分なことを見透かしており、利上げ幅が不十分であればリラは再び下落する展開となろう』と分析しています。

そして、今週の値動きについては『13日の会合次第だろう』との見解となっていますので、9月13日のトルコ中銀の政策金利発表を注視したいところです。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の9月10日付「トルコリラ円、先週の動き・今週の予想」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター三井智映子




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情報提供元: FISCO
記事名:「 9月13日のトルコ中銀の政策金利発表を注視! サンワード貿易の陳氏(三井智映子)