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中国の首都・北京市は15日から3日連続で豪雨に見舞われ、天安門広場も冠水したほどだった。一方、600年の歴史を持つ故宮博物館は雨による被害がなかった。
15日15時から17日8時までの44時間で、北京市全体の平均降水量は77.7ミリで、市街地区の平均降雨量は100.9mmミリに達した。降水量が増え続けるなか、排水システムが相次いで機能しなくなった。
16日、水没した北京回龍観周辺。(微博)
17日午後4時まで、道路冠水など42件が発生した。一部の地区は大規模に冠水し、被害拡大の恐れがある。海淀区で最深3メートル積水し、多数の車が水没した。
また、天安門広場も広い範囲で冠水した。「湖になった」と市民は相次ぎ、SNSに写真や動画を投稿した。
連日の雨で冠水した天安門広場。(微博)
17日の北京市内。(微博)
一方、600年以上の歴史を持つ故宮(明清朝の旧王宮)はほとんど冠水はなかった。数百年前作られた排水システムは今も機能していると、たびたび話題になっている。
北京豪雨、故宮内に深刻な冠水なく 市民は600年前の排水技術に感心 www.epochtimes.jp/2016/07/25951.html
あるネットユーザーは、「古代の排水技術が現代のより優れて、それは古人の良心と責任感によりものだ。今は手抜き工事が横行できるのは、裏では政府が不正行為を助長しているからだ」とのコメントを投稿した。
近年、北京では雨による被害が多発している。2016、17年、一部の地区が豪雨によって膝上までの冠水し、飛行機の欠航や遅延などの混乱が起き、甚大な被害が出た。
2012年7月21日から22日にかけて北京市全域を襲った集中豪雨は、61年間で最大と伝えられた。全市の被災人口は160.2万人、79人が死亡した。約1万6000棟の家屋が倒壊、災害による経済損失は116.4億元(約1950億円)であったという。
(翻訳編集・王君宜)
【ニュース提供・大紀元】
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