こんにちは、フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。今回は原油相場についてのレポートをご紹介します。

レポートでは、16日の原油市場について『米政府の戦略石油備蓄(SPR)放出懸念やロシアの増産懸念、ナイジェリアでの原油輸出再開などに圧迫されて大きく下落しました』と伝えており、『下値抵抗線を割り込んできたことは注目でしょう』と分析しています。

続けて、『ウォール・ストリート・ジャーナルは13日、米政府が戦略石油備蓄(SPR)の放出を検討していることを報じております』と述べており、『トランプ政権が掲げる政策実行の為にも戦略石油備蓄(SPR)を一部放出して財政を充実させることも必要でしょう。更に、戦略石油備蓄(SPR)の放出で原油価格が下がれば、トランプ大統領の思惑通りとなるようです』との見解を示しています。

米国が本格的に戦略石油備蓄(SPR)を放出すると原油価格は下落しますよね。加えて需給についても、レポートでは『ここにきてサウジアラビアとロシアがこれまで以上に増産体制に前向きとなってきたようです』と原油価格下落につながる材料を挙げており、『トランプ大統領は7月4日に自身のツイッターで、「OPECの独占企業は、ガソリン価格が上昇していること思い出さなければなりません。もし何かあれば、アメリカ合衆国がごくわずかな利益のために彼らのメンバーの多くを守るのですが、彼らは価格をより高くしています。これは双方向の通りでなければなりません。今すぐ値段を下げよう。」と述べているだけに、「トランプ大統領が11月の米中間選挙前に戦略石油備蓄(SPR)の大量放出を決定して原油価格を下落させる可能性は高い」と考えるべきかもしれません』と考察しています。

原油価格は下落に優位性があるようです。引き続き値動きに注視してまいりましょう!

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の7月17日付「原油市場」「原油市場パート2」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




<DM>

情報提供元: FISCO
記事名:「 原油先物が下値抵抗線を割り込み、下落トレンドへ? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)