こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

7/6付の「DailyOutlook」では、米中貿易摩擦について考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『本日、米中は相互の輸入製品340億ドル相当に対する追加関税を発動し、今後さらに160億ドル相当の追加関税の発動も予定されている。当初は関税発動前に米中間で何らかの協議が行われ、貿易摩擦の深刻化は回避されるとの期待も散見されたが、発動当日を迎えることとなった』と伝えています。

続けて、足元では米中貿易摩擦の激化による世界経済への影響に加えて、中国景気減速に対する懸念も高まっていることを挙げ、『米中貿易摩擦の激化が中国政府の進めている過剰債務の抑制と相まって、中国景気を下押しする可能性が市場では意識されている。ただし、中国人民銀行は既に預金準備率を引き下げて金融緩和方向に舵を切っているほか、中国政府も貿易摩擦激化を受けて法人減税等を行うなど、景気下支えの方針を示している』と分析しています。

さらに、『こうした中、7月下旬には中国で共産党中央政治局会議が開催され、年後半の経済運営方針が決定される。ここで今後のさらなる景気刺激策や米中通商交渉の方針などが示されれば、中国景気減速への懸念が和らぎ、悪材料出尽くしにつながる可能性がある』とまとめています。

最後にレポートでは、『米中両国の制裁関税の主なリスト』を表にして紹介しています。詳しくは7/6付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜




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情報提供元: FISCO
記事名:「 悪材料出尽くしなるか、SMBC日興証券(花田浩菜)