こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。為替市場では先週はメキシコペソが大きく上昇し、対ドルで半年ぶりの高値をつけましたね。今回はメキシコペソについてのレポートをご紹介します。

レポートではその背景について『米中貿易摩擦を巡る懸念が和らいだことが好感された。米国が北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で一段と建設的な姿勢を示す可能性があるとの期待も広がり、メキシコペソは対ドルで半年ぶりの高値をつけた』と紐解いています。

気になる北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉ですが、交渉打開に向けてワシントンでアメリカ、カナダ、メキシコの閣僚が会談を開催予定と報じられていますね。レポートでは、『米通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー代表の『進展していると思う。選挙などの関係で交渉期間は短く、3カ国とも交渉を進めたい意向だろう』との発言を引用し、米国の姿勢を伝えています。一方で、『カナダのスティーブ・フェルヘール首席交渉官は「多くの宿題」が残されていると指摘し、慎重な姿勢を崩さなかった』とあるように慎重な意見も出ているようです。

一部では慎重な意見もありますが、『メキシコで大統領選挙が行われる7月1日より前に再交渉をまとめる必要があるため、米国は再交渉のペースを加速させたいようだ』と、米国の積極姿勢の背景を分析しています。

ただ、『北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で、米国が前向きな姿勢を見せたことで、メキシコペソは大幅上昇となったが、週明けは、一転して米メキシコ関係が悪化しそうな雰囲気になっている』ようです。

最後に、『トランプ米大統領は1日、メキシコとの国境付近は一段と危険になっているとして、幼少期に親と米国に不法入国した若者「ドリーマー」の強制送還を猶予し、滞在資格を与える「DACA」プログラムを終了すると宣言した』ことや、『米国がメキシコ、カナダと再交渉を進めている北米自由貿易協定(NAFTA)の破棄もちらつかせた』ことがメキシコペソの重しになりそうだとまとめています。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の4月2日付「メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




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情報提供元: FISCO
記事名:「 メキシコペソは対ドルで半年ぶりの高値も、上値は重い? サンワード貿易の陳氏(三井智映子)