米商務省が発表した10-12月期国内総生産(GDP)確定値は前期比年率+2.9%となった。伸びは改定値+2.5%から上方修正され予想+2.7%も上回った。個人消費が上方修正されたほか、在庫のマイナス寄与度が小幅改善した。小売り売上高の低調な伸びにもかかわらず、個人消費確定値は前期比年率+4.0%と3年ぶり最大の伸びを記録。

2017年の通年の成長率は2.6%と、2016年の1.8%から伸びが大幅に拡大した。2018年には個人消費や企業の設備投資が一段と強まると見られ、成長率が2.8%程度にさらに拡大すると期待されている。連邦準備制度理事会(FRB)スタッフは3月のFOMCで2018年の見通しを2.7%と、12月時点の2.5%から引き上げた。経済が見通し通りに展開した場合、2018年4回の利上げの確率が上昇し、ドルを一段と押し上げる可能性もある。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:2018年の米国経済、成長率さらに加速期待