こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。9月9日は北朝鮮の建国記念日でしたが目立った動きはありませんでしたね。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、9月11日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

広木さんは今週の注目材料として北朝鮮に対する国連安全保障理事会の追加制裁決議案の採決を挙げ、中国・ロシアの合意をとりつけることができるかが焦点になるとしています。ただ、『中・ロが米国決議案に同意すれば、北朝鮮の暴発リスクが意識される。9日の建国記念日には挑発行為を見送った北朝鮮も、決議の行方次第で反発を強め、一段とエスカレートした行動をとる恐れもある。中・ロが反対にまわれば、米国と中・ロの対立があらためて浮き彫りになり国際的な不安感が増す。 なにより、対話も制裁もできないとなれば、いよいよ軍事行動しかオプションがないという雰囲気になるだろう。実際のところは誰にもわからないが、市場がそういうリスクを意識すること自体、悪材料になる』と、どちらに転んでも「一時的に」相場の悪材料になることを伝えています。

続けて、『国連安保理決議を巡って今週も週明けから重苦しいムードが市場で支配的になるだろう。その象徴が107円台に突入した円高の加速である。「円高で業績の下方修正が懸念される」とはいうものの、この程度の円高であればそれほど大きな影響はない。ただ、市場のセンチメント悪化要因であることは間違いない』との見解を述べています。

最後に、今週の展開について、『今週は国際情勢と米国の経済指標から円高警戒感が強い展開が予想される。節目の105円接近となれば日経平均の19,000円割れも視野に入るだろう。唯一、期待できる明るい材料は12日のアップルのイベントだ。iPhoneの新機種が発表されれば、アップル関連銘柄を中心に電子部品株がにぎわうだろう』と言及しています。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト飯村真由



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今週のマーケット展望「国連安保理決議の行方が最大の注目点」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)