こんにちは、フィスコマーケットレポーター馬渕磨理子の「eワラントジャーナルの気になるレポート」です。

eワラントジャーナルのコラムで「ECBが量的緩和縮小に踏み切る可能性」について興味深い記事を見つけましたのでご紹介いたします。

9月に入りましたね。8月は欧州中央銀行(ECB)が金融緩和を縮小するのではないかという期待からユーロ高傾向が強かったです。しかし、ユーロ高懸念発言が出ると、ユーロが売られる展開となるなど、ユーロ相場は注目されているようです。

同コラムでも、『欧州中央銀行(ECB)が量的緩和縮小に踏み切るのでは、という見方からユーロの上昇が続いています』と伝えています。この背景には『ECBのドラギ総裁が7月20日に行った会見で、この秋に量的緩和縮小の議論を行う』と明言したことにあるようです。次にECB理事会が行われる『9月7日か10月26日に量的緩和縮小の決定があるのではないか』と予想する市場関係者も多いようです。同コラムでは、『ECBが量的緩和縮小に踏み切る可能性とユーロ相場を対象とする投資戦略』について検討しています。

コラムでは2016年6月以降のユーロドルのチャートを示し、『8月17日に公開された7月のECB理事会の議事録によるとECBはユーロ高の要因として、2016年のブレグジットを巡る英国の国民投票以降の政治的不透明感が後退したことと、米国の金利が低く留まっていることを挙げています。経済や物価の回復基調は認めながらも、ユーロは過大評価されているとしており、ECBとしてはユーロ安に誘導したいという本音も垣間見えます』とECBの見解を紹介しています。さらに議事録公開後の値動きについて、『為替相場は一時的にユーロ安に反応しましたが、ユーロ高のトレンドは変わっていません』と言及しています。

では、ECBが資産縮小を決定するのはいつなのでしょうか?ECBだけが量的緩和縮小を実施するとユーロ高がさらに加速してしまいます。そこで重要になってくるのがFRBの動向です。FRBが政策金利の引き上げか保有資産の縮小を実施することが量的緩和縮小の条件になってくるとコラムでは考察しています。注目のFRBの動向について、市場では『9月及び10月のFOMCにおいて政策金利は据え置かれると予想』されているようです。同コラムによると、『ECBはユーロ高の要因の1つとして米国の金利が上がってこないことを挙げていましたので、FRBが追加利上げをしない状況下でECBがユーロ高となる量的緩和縮小を決断するとは思えません。したがって9月7日のECB理事会では現状維持の決定がなされる』と鋭い分析をしています。

そこで、同コラムでは、ユーロ高牽制発言へのアドバイスとともに、注目の9月7日のECB理事会を前後のユーロ相場の投資戦略についても述べています。

なお、上記の記事の詳細は、eワラント証券が運営している「eワラントジャーナル」の9月1日付のコラム「ECBが量的緩和縮小に踏み切る可能性とユーロ相場」にまとめられています。

馬渕磨理子の「気になるレポート」は各種レポートを馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合がありますので、ご留意くださいませ。

フィスコマーケットレポーター 馬渕磨理子



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ECBが量的緩和縮小に踏み切る可能性とユーロ相場~eワラントジャーナル(馬渕磨理子)