こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

6月の米ADP民間雇用者数が発表されましたね。今回は市場予想を下回る結果に留まり、前月分も下方修正されたようです。7/7付けの「主要通貨デイリー」では、本日発表される米雇用統計の焦点について考察されていますのでご紹介します。

同レポートではまず、本日発表の米雇用統計の市場予想について、『本日は米国で注目の6月雇用統計が発表される。市場では、非農業部門雇用者数は前月比+17.8万人(Bloomberg調査)と堅調な伸びが予想されている他、失業率は4.3%と5月に記録した16年ぶりの低水準を維持することが見込まれている』と伝えています。

次に、今回の焦点を、『ただ、今回はこれら以上に賃金の伸びが重要となる。雇用市場がほぼ完全雇用状態とされる中にありながらも、平均時給の前年比伸び率は5月まで3ヵ月連続で鈍化。6月は前年比+2.6%と前月(+2.5%)から小幅加速が予想されているが、予想外に鈍化した場合、FRB(連邦準備制度理事会)のインフレ目標(+2.0%)への到達が遅れるとの見方が強まり、利上げ期待の後退からドルが下落する可能性があり注意したい』と分析しています。

続けて、『もっとも、労働需給の逼迫を踏まえれば、賃金の伸び率鈍化が長く続くとは考え難く、いずれ加速に転じるとみるのが妥当だろう。足元でドルの地合いが強いこと等も勘案すれば、冴えない結果となった際のドル安は長引かないとみており、押し目買い姿勢で臨みたいところだ』とまとめられています。

詳しくは7/7付けの「主要通貨デイリー」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

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フィスコリサーチレポーター花田浩菜



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情報提供元: FISCO
記事名:「 雇用統計プレビュー~焦点は賃金の伸び、SMBC日興証券(花田浩菜)