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スイスの主要取引所であるスイス証券取引所(SWX)は、2017年6月の取引高減少を報告した。総取引高で1,213億スイスフランと取引量や取引数において今年2番めに弱い数値となった。
統計レポートはSIXStructuredProductsExchangeLtdを含む取引所における総取引高が公称値で、2017年6月は1,213億スイスフラン(おおよそ本日レートで1,256億ドル)となり、2017年5月の1,320.9億スイスフラン(おおよそ1,367.7億ドル)から8.4%の減少となった。昨年比では、2016年6月の1,181.2億スイスフラン(1,223.3億ドル)から2.6%と微増している。
総取引数においては、440万回を記録し月間取引回数においては2017年5月に報告された490万回に比べ10.2%減少の440万回となった。その上、取引所のボリュームは、昨年同月の436万回と比較すると、0.9%上昇した。
スイスの重要な取引所のプレスリリースによると、年初から2017年6月末までの取引量は、昨年同月間に比べ2.1%上昇し、259.4万取引になった。この効果は総取引量でも明確で、先月時点でトータル7,236億スイスフラン(7,494.5億ドル)と同期間中で5.3%上昇した。
スイス・チューリッヒを拠点とする市場オペレーターは、ETPやETFを含むエクイティ分野がこの上昇の主な要因であろうと述べた。非スイスフラン債の分野では、取引高において44.3%、取引数において17.5%と大幅な上昇が見られた。反して、スイスフラン債、仕組み商品やワラント分野では取引高、取引数共に減少した。(出典:FinanceMagnates)
■エムトレの視点
スイスにおける証券の取引の減少傾向を報告しているものの、前年比では上昇しているため、世界における景気回復の流れがスイスにおいても波及していると見て良いかもしれない。ただ、非フラン建て商品の上昇が顕著なことは、スイスへの投資が減少していることの証左であるといえよう。一方、我が国においても、東証一部の売買高は減少傾向にあり、2017年上半期において、昨年比で約20%減少している。また売買高の回復傾向が見られないため一層の刺激策が必要であるといえるだろう。
【ニュース提供・エムトレ】
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