こんにちは、フィスコマーケットレポーター馬渕磨理子の「eワラントジャーナルの気になるレポート」です。

eワラントジャーナルのコラムで「中国の資金流出は円相場にも関係がある」との記事を見つけましたのでご紹介いたします。

2015年8月の人民元切下げにより、チャイナショックと呼ばれる株価の暴落があったことは記憶に新しいと思います。これに伴い、日経平均やダウ平均も下降、円高が追い打ちをかけるなどの影響が出ました。同コラムでは、中国の資金流出に焦点を当て、市況を分析しています。

同コラムでは、16日に中国国家外貨管理局が公表した資料から、『中国の銀行口座を介した資金は1月から5月で623億ドルの流出となりました。昨年は1月から5月で1,448億ドルが流出していましたので、中国当局による送金制限によって極端な資金流出に歯止めがかかった』ようだとしています。

2015年8月の人民元切下げ以降、資金流出の傾向が強まり、円高が進行しました。この背景として、『資金流出による人民元売りの圧力に対抗するため、中央銀行である中国人民銀行が外貨、特に【米ドルを売って、人民元を買うという為替介入】を行ったため』と同コラムでは解説しています。

しかし、現状では『中国当局がどのような手段を使って資金流出を抑制しようとも、資金流出の傾向は止まっておらず、引き続き円高圧力』があるとのことです。

中国当局が人民元売りに歯止めをかけ、送金規制など資金流出対策を強めると『世界経済にとっては大きなリスク』となります。また、『中国からの投資が多いとされるオーストラリアの不動産市況の悪化』が懸念されています。『今後発生するかもしれない世界中の資産バブルの崩壊は、中国による資金流出対策が引き金になる』かもしれないと同コラムでは締めくくっています。

なお、上記の記事の詳細は、eワラント証券が運営している「eワラントジャーナル」の6月26日付のコラム「中国による資金流出対策と相場への影響」にまとめられています。

馬渕磨理子の「気になるレポート」は各種レポートを馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合がありますので、ご留意くださいませ。

フィスコマーケットレポーター 馬渕磨理子




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情報提供元: FISCO
記事名:「 中国による資金流出対策と相場への影響~eワラントジャーナル(馬渕磨理子)