犬の社会課題を獣医学研究者と共に考えるブランド「ドックドッグ」は梅雨が始まる6月、犬と暮らす全国399人の飼い主を対象に、インターネットによる「愛犬とのおさんぽに関する意識調査」を実施した。その結果、56.3%の飼い主が雨の日でも散歩すると回答した。また、雨の日に散歩をする飼い主のうち、34%の方が「足の汚れ」を最も懸念していることが分かった。

○飼い主の56.3%が「雨の日でも散歩に出かける」

 アンケートでは、「雨の日でも散歩に行く」という回答が、全体の56.3%を占めた。設問で「雨の日でも散歩に出かける」に含まれる選択項目は、雨の強弱によって3段階(大雨、傘が必要な強さの雨、小雨)を設けたが、そのなかでも「大雨でもいつも通り出かける」と答えた人も20%近くいた。

○雨の日の散歩を避ける理由は、3頭に1頭が「足の汚れ」

 「傘が必要なくらいの雨でもいつも通り散歩に出かける」「小雨くらいであれば、いつも通り散歩に出かける」と回答した飼い主を対象に、雨の日の散歩時での困りごとを調査したところ、「愛犬が雨を嫌がるから」「自分が雨の日に外に出るのが嫌だから」という理由のほか、「足が汚れるから」と回答した人が全体の34%の割合と最も多くを占めていることがわかった。

■雨の日の散歩後は、正しいケアが必要!放っておくと、指間炎の危険あり

 指間炎とは、手や足の肉球の間に炎症を起こしてしまう病気である。手や足の肉球を舐める頻度が高かったり、一心不乱にずっと舐め続けている場合は、もしかすると指間炎になっているかもしれない。日本獣医皮膚科学会認定医・江角真梨子さんは、雨の日に散歩をする上での注意点を回答した。

問:雨の日に散歩した後はどのようにお手入れすればいいのでしょうか?
答:散歩後は、体全体を乾いたタオルで拭き、濡れた足は水・ぬるま湯で洗い、ふき取ってあげるとよいでしょう。汚れがひどい場合は全身、あるいは汚れている箇所のみ、簡単にシャンプー剤などを使って汚れを落としてあげるとよいでしょう。さらにシャンプー剤で洗った場合、皮膚が乾燥するのでその後はしっかりと保湿剤を塗ってあげるとよいでしょう。

問:濡れや汚れを放置すると、どのような問題が生じるのでしょうか?(特に皮膚トラブル)
答:湿気や汚れを放置すると皮膚の環境として常在菌が繁殖しやすくなってしまいます。また、アレルギー体質の犬の場合、環境中の汚れにアレルゲンが含まれていると、痒みや赤みを生じてしまう場合があります。

問:特に足裏(肉球)のお手入れはどのような点を注意する必要がありますか?
答:肉球は年齢とともに乾燥しやすくなります。中年齢以上になり乾燥してくるようであれば、保湿剤を定期的に塗ってあげるとよいでしょう。また、肉球の間から伸びた被毛はフローリングで滑ったりする原因になるので、定期的にカットしてあげてください。

 江角さんは、愛犬家に「肉球は硬い部分とはいえ、鋭いものに対しては外傷を受けたり、また夏などで地面が熱い時に外出された場合は肉球がめくれたりするので、外出時は場所や時間、温度などに注意が必要」とアドバイスしている。

(編集・岳進)

【ニュース提供・大紀元】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 雨の日でも愛犬と散歩をする飼い主は約6割、お散歩後は指間炎の注意を