こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。先週末は1年半ぶりに日経平均が2万円台を回復しましたね。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、6月5日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

広木さんは先週末からの日経平均について、『米国の雇用統計を受けて為替が円高に振れている。週明けから早速、日経平均が2万円の大台を維持できるかに市場の目が注がれることになるだろうが、あまりたいした問題ではない。日経平均が2万円の大台を前に足踏みを続けているとき、僕はこう述べた。<「1万9998円」と「2万円」、実質的に何が違うのだろう。ここまで来たら、少なくとも経済的な価値は同じではないか>と。だから、2万円の大台を回復した今となっても同じことだ。株価は変動するのが当たり前でいずれ2万円を割り込む場面もあるだろう。だからと言って、今度も「2万円割れ」に特段の意味はない』と伝えています。

続けて、『ただし、日経平均が2万円の節目を抜けたことで、仕組み債などに絡む先物のヘッジ売り圧力が解消されて上値が軽くなっている面はあるだろう。一方、たまっていた空売りが「踏まされて」つけた2万円なら、逆に潜在的な買い需要はある程度出てしまったかもしれない』との見解を述べています。

最後に、今週は経済指標よりもリスク・イベントに焦点を当て、『英国総選挙、ECB定例理事会、コミー前FBI長官の議会証言がある。よって週前半は利益確定売りも出やすく、日経平均は2万円を挟んで売り買い交錯となるだろう。日経平均が2万円の大台を前に停滞していたゾーンである1万9800円台が押し目では下値抵抗となるだろう。アップルは今週、開発者会議を開催する。アップルがけん引役となって米国株が一段と最高値を更新するような展開となれば、日本株にとっても日経平均2万円台中盤へ上昇する追い風となる』と言及しています。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト飯村真由




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今週のマーケット展望「8日に集中するリスク・イベントを警戒」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)