コミー前米連邦捜査局(FBI)長官が、6月8日に上院情報特別委員会の公聴会(議会証言)に出席し、フリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)とロシアとの関係を巡る捜査を打ち切るよう、トランプ大統領から圧力を受けたとの報道などについて証言する。

上院情報委員会は、5月29日のメモリアル・デーの祝日以降(5月30日以降)にコミー氏の証言を予定しているとしていたが、6月1日になって、8日の証言開催決定を発表した。米CNNによると、コミー氏は特別検察官に任命されたモラー元FBI長官と証言内容について協議したもようだ。

コミー氏と特別検察官に任命されたモラー元FBI長官が証言内容について協議したとの一部報道について、市場関係者の間では「ホワイトハウスがコミー氏の証言範囲の制限を求めているのではないか?」との思惑が浮上していた。

コミー氏の議会証言が実際に行われてトランプ陣営とロシアが共謀したとの疑惑をさらに深める内容だった場合、トランプ政権に対する市場の懐疑的な見方は再び強まり、ドル売りが広がる可能性がある。議会証言の内容や市場の反応次第では6月の利上げが見送られる可能性はゼロではないとの声も聞かれる。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:「6月8日にコミー前FBI長官の議会証言開催」