こんにちは、フィスコマーケットレポーター馬渕磨理子の「eワラントジャーナルの気になるレポート」です。

足元の南アフリカランド相場は対円で大きく下落していますが、eワラントジャーナルのコラムで「南アフリカランドは買い場か?」との記事を見つけましたのでご紹介します。

南アフリカランドは、対円で3月下旬から下落しています。その理由は、同コラムでは『同国のゴーダン財務相が突如ズマ大統領に解任されたことが原因』と述べられています。また、ゴーダン財務相の解任を受けて『四月上旬、大手格付け会社S&Pが南アフリカの外貨建て国債をBBプラスに格下げ』しているようです。これを受けて、同コラムでは『南アフリカランド対円相場は大きく下落しましたが、南アフリカ国債が代表的な債券指数から除外されない限りは売られすぎ』と見ています。

では、『南アフリカ国債が代表的な債券指数から除外されない』とはどういった事なのか見ていきましょう。南アフリカの自国通貨建て国債は現在、『BBBマイナスの投資適格を維持』しています。しかし、同コラムによると『自国通貨建て国債の格付けがS&PでBBBマイナス、かつムーディーズでBaa3未満、いわゆる投資適格でなくなると、債券投資家による南アフリカ国債の売りを誘発』すると考えられるようです。また、『南アフリカ国債は、代表的な債券運用の指数であるシティグループ世界国債インデックス(WGBI)に組み入れられており、もし自国通貨建ての国債の格付けがS&Pとムーディーズで共に投資適格でなくなると翌月からWGBIから除外される』ことになるようです。

これを受けた投資戦略として、同コラムでは、『南アフリカ国債がWGBIに採用された2012年前後』を振り返って現在の水準を分析すると、『南アフリカの自国通貨建て国債は投資適格を維持しており、WGBIの除外基準に該当していないので、今般の南アフリカランド相場の下落は過度にWGBI除外リスクを意識したものであり、行き過ぎた反動から上昇基調を維持するかもしれません』としています。つまり、『南アフリカ国債が代表的な債券指数から除外されない』可能性の方が高く、現在のWGBI除外リスクを意識した行き過ぎた反動からの上昇基調を維持するかもしれません。一方で、今後、南アフリカ国債がWGBIの除外基準に該当した場合の投資戦略についても同コラムでは触れられています。

なお、上記の記事の詳細は、eワラント証券が運営している「eワラントジャーナル」の4月24日付のコラム「過度な懸念で下げた南アフリカランドに買い場到来か?」にまとめられています。

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フィスコマーケットレポーター 馬渕磨理子




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情報提供元: FISCO
記事名:「 過度な懸念で下げた南アフリカランドに買い場到来か?~eワラントジャーナル(馬渕磨理子)