こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。3月31日の年度末相場は、19,000円を割り込んで引けており、後味のあまり良くない状態で新年度相場を迎える形になりました。今週の動きが気になるところですね。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、4月3日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

広木さんは、今週の動きについて、『名実ともに新年度相場となる今週は、先週の嫌な流れを断ち切ってほしいところだが、先週末の米国株安と円高を受けて軟調な出足となりそうだ。但し、先週末の下げは年度末固有の特殊な動きととらえれば、19,000円割れを見て押し目買いが入るかもしれない。夜間取引の先物が売られていないのも安心材料だ』と伝えています。

また米国のトランプ政権の動向に関しては、『医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の撤回で、トランプ政権の力量に対する懐疑的な見方が高まっている。相次ぐ内政での失策を挽回しようと通商政策で強硬な構えを見せる可能性もある。トランプ大統領は貿易赤字の削減をめざす大統領令を正式に発令した。また6~7日に初の米中首脳会談にのぞむ。4月中旬には日米経済対話の第1回会合も予定されている。当面はトランプ政権の対外政策に市場の目が注がれることになる』と分析しています。

上記を踏まえ、広木さんは、今週の日経平均について、『下値は26週移動平均の18,600円台までみておけばじゅうぶんではないか。1月18日ザラバ安値(18,650円)のあたりでもある。上値は頭を抑えられてきた75日移動平均線の19,200円前後』としています。その他にも米国では、3日にISM製造業景況指数や5日にISM非製造業景況指数、そして7日には3月の雇用統計の発表などが控えていますので、こちらも注視していきましょう。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト飯村真由





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情報提供元: FISCO
記事名:「 今週のマーケット展望「引き続き期初の売りで下押しに注意」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)