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政策を追い風に、自動車並行輸入とエコカー輸入の拡大が目立つ。年間の自動車並行輸入は16.3%増の13万2900台に拡大。輸入台数全体に占める比率は12.8%と、前年と比べて1ポイント拡大した。なかでもエコカーの輸入台数は、279%増の1万6100台を記録している。うち電気自動車(EV)で7割、プラグインハイブリッド車(PHEV)で3割の比率。BMWの「i3」や「i8」が伸びている。
国機汽車股フン有限公司(中国機械工業集団傘下の輸入車販売大手)の王存・市場部高級総経理によると、輸入車市場の復調は、輸入車在庫の減少からも見ても確認できる。同国輸入車販売市場の在庫レベルは昨年12月時点で販売3.4カ月分に縮小。直近4年来で最低水準に改善した。輸入車市場の見通しについて王氏は、「一段の回復余地がある」と楽観している。
もっとも、人気海外ブランド車の中国現地生産化の動きは、輸入車市場にとって依然として圧力であることに変わりはない。16年は現地生産化が加速したAセグメント車(ミディアム車)の分野で、輸入車台数が前年比で33.6%も落ち込んだ。
年間の輸入実績は、09年が42万700台(↑3.0%)、10年が77万1400台 (↑93.0%)、11年が100万3500台(↑30.1%)、12年が109万1300台 (↑8.8%)、13年が117万600台 (↑7.3%)、14年が142万3000台 (↑21.6%)、15年が107万8100台 (↓24.2%)、16年が104万1000台(↓3.4%)。
一方、自由貿易試験区(FTZ)の車並行輸入試行業者数は16年7月時点で合計78社を数える。上海が17社、広東が14社、天津が35社、福建が12社。自動車の並行輸入は、天津市が最も盛んだ。
平行輸入車の台数は、13年が8万4000台(輸入車全体の7.2%)、14年が10万9000台(7.7%)、15年が11万4000台(10.6%)、16年が13万2900台(16.3%)。台数と比率は、そろって右肩上がりで推移している。
【亜州IR】
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