中国銀行業監督管理委員会・国有重点金融機関幹事会の于学軍主席は28日、国内商業銀行の預金準備率は「高すぎる」として、「適切な時期に引き下げるべき」と提言した。中国の準備率は他国に比べて高く、引き下げの余地があると指摘している。現地メディアが伝えた。
于主席によると、預金準備率の引き下げは元安圧力の緩和にも有益だ。準備率引き下げによって供給された流動性は外貨を購入する資金となり、人民元の価値保全に一役買うという。また、「中期流動性ファシリティ(MLF)」や「担保付き補完貸出(PSL)」といった新しい金融ツールについても、預金準備率を引き下げる前ではなく、引き下げた後に実施する方が適切と指摘した。
直近の預金準備率引き下げは、今年3月1日付で実施された。引き下げは2015年10月以来、4カ月ぶり。大手行で17.5→17.0%に引き下げられている。

【亜州IR】



<ZN>

情報提供元: FISCO
記事名:「 中国:預金準備率「高すぎる」、銀監会高官が引き下げ提言