中国の天津市で19日、大気汚染が深刻化し、視界が著しく悪化した。この影響で、市内の高速道路すべてが閉鎖されたほか、天津浜海国際空港でも航空便の遅延・欠航が相次いでいる。国営メディアが19日伝えた。
同市当局によると、19日は風が弱く、湿度が高いという気象条件により大気汚染物質が滞留。多くの地点で大気質指数(AQI:6段階)が最悪の「深刻」となった。21日までスモッグの濃度が高まるとみられるほか、濃霧により市の大部分で視界が1キロ以下、一部では200メートル以下にまで悪化する見通しという。
同空港では18日午後8時から19日午前10時までに、離着陸を予定していた便がすべてキャンセルされた。また、高速道路は19日午前10時まで全線が閉鎖された。市当局は係官4127人を出動させ、製造業企業632社、工事現場499カ所などで、大気汚染物質の排出状況を点検している。
19日は京津冀(北京・天津・河北)エリアの各地で、大気汚染が悪化した。河北省の石家荘市では、一部でPM2.5(微小粒子状物質)とPM10の濃度がそれぞれ1000マイクログラム/立方米を超えたという。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 中国:天津で大気汚染悪化、高速道路は閉鎖・空路も欠航相次ぐ