6月30日発表された6月ADP雇用統計で民間部門雇用者数は前月比+69.2万人と、市場予想を上回る増加となった。5月実績は前月比+88.6万人に下方修正されたが、雇用情勢の改善傾向は続いているようだ。同指標は労働省が7月2日に発表する6月雇用統計の参考指標となる。現時点の6月雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数が前月比+71万人程度、失業率は5.6%となっているようだ。

 6月の雇用統計は5月実績を上回る可能性が高いことから、リスク選好的なドル買いは指標発表の直前まで続く可能性がある。なお、米長期金利については、インフレ加速を明確に示唆するデータが提供されない場合、1.5%近辺で上げ渋る可能性が高いとの見方が出ているようだ。そのため、「6月の雇用統計発表後もドル買いが続くとの予断を持つことは難しい」との声も聞かれている。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 6月米雇用統計発表後の為替と長期金利の動向に注目