3日のニューヨーク市場では、米国株式が急反落。ダウ工業株30種は800ドル超の下落、ナスダック総合指数は一時5%を超える下げとなった。この日発表された8月米ISM非製造業景況指数は市場予想を下回ったため、景気回復の遅れを懸念した投資家がハイテク優良株などを売ったもようだ。4日に発表される8月米雇用統計はさえない内容になるとの見方が出ていることも株安の一因となったようだ。

 市場関係者の間からは、「米国株式相場が過熱気味だったことは否定できず、価格調整的な株安と解釈できる」との声が聞かれている。NYダウは9月中に過去最高値を更新する気配があったが、調整局面に入った可能性がある。そうでない場合、NYダウ平均は大統領選挙前に過去最高値を更新する可能性が高い。来週末にかけての株式市場の動向は要注目か。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 来週末にかけての米株式市場の動向は要注目