今回のFOMC会合では、早期の景気回復を実現するためのひとつの手段として、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作)の導入について議論されると予想されている。米国政府の大規模な財政出動を受けて、金融当局は追加的な措置を講じるとの見方が広がっている。国債発行の大幅な増加によって長期金利が大幅に上昇することを金融当局は防ぐ必要があるとみられているからだ。日本銀行や豪準備銀行(中央銀行)はすでに導入しているが、米国が導入する場合、対象となる年限は5年、10年、20年、30年と予想される。金融政策としての長短金利操作の有効性については、経済情勢などを考慮して十分に議論することが必要であり、今回のFOMC会合で結論が出る可能性は低いと予想される。


<MK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 YCCの有効性