Skynetは、2014年に国務院が発表した「社会信用体系建設計画綱要(2014~2020年)」に示された基本的な措置の1つで、中国全土をカバーする情報共有メカニズムである。 South China Morning Postによれば、世界最多といわれるカメラを組み込んだビデオ監視を含むこのシステムは、今日の市民生活では欠かせない携帯端末決済やソーシャルメディアでの写真共有等、日常生活で個人が残す「痕跡」を政府が監視することを可能にするという。実際このシステムは、顔認証システムにより99.9%の精度で市民を数秒で識別することが可能であり、北京で2015年以降に発生した死亡者を伴う犯罪の検挙率を100%にしたと評価されている。さらに、今年の春節に合わせて武漢から移動した約500万人の移動を、政府は把握することができた。