中国メディア「環球時報」によると、米中通商協議について「第1段階」の合意は非常に近いとみられている。報道によると、中国は「第2段階」、「第3段階」の合意に向けた協議を継続していく意向を米国側に伝えているようだ。ただ、関税の撤回については一部で見解の相違がみられることから、さらなる協議が必要になるようだ。市場関係者の間からは「今月中に米中が第1段階の合意に達することが完全に保証されているわけではなく、協議の進展を慎重に見極める必要があることに変わりない」との声が聞かれている。

 それでも、中国の習近平国家主席が、「相互尊重と平等の原則に基づき、米国と第1段階の通商合意をまとめたい」との意向を示していることから、第1段階の年内合意の可能性は高まっているとの見方が増えている。なお、香港問題について、中国外務省報道官は25日、「現時点では香港の暴力を止め秩序を回復させることが最優先課題」と述べたが、第三者による香港への介入を拒否する姿勢を強調しており、この件についてトランプ米政権の対応が改めて注目されそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 米中通商協議は視界良好となるか?