欧州中央銀行(ECB)は24日開催の理事会で、主要政策金利を据え置くことを決定した。11月から月額200億ユーロのペースで資産買い入れを再開し、これを必要な限り継続することも確認した。ドラギECB総裁は会見で「大規模な緩和政策が長期にわたり必要」との見解を表明し、この発言を意識してユーロ売りが優勢となった。現在−0.5%
の中銀預金金利についてドラギ総裁は「マイナス金利の評価は非常にプラス」との見方を示しているものの、「ECBはマイナス金利の副作用を監視する」と述べており、市場関係者の間からは「預金金利のさらなる引き下げの可能性は低い」との声が聞かれている。

 市場関係者の多くは「ECBの金融政策は当面変更なし」と予想しているようだが、複数の理事会ンバー(中央銀行総裁)が資産買い入れを含む包括的な金融緩和策に反対していることから、一部の市場関係者は「毎回の理事会で資産買い入れの有効性などについて検討されるのではないか」と見ている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ECBの包括的な金融緩和策に検討の余地あり?