報道によると、米国と中国は来週北京で閣僚級の貿易協議を開くことで調整を進めているようだ。米国からはライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官が協議に参加し、中国側からは劉鶴副首相らが出席するとみられている。今回行なわれる協議には、中国による米国産農産物の購入を促すことも含まれるもようだ。カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は23日、「米中の対面通商協議に向け米閣僚らによる訪中の見通しがあることは良い兆し」、「中国がすみやかに米国産農産物の購入を開始するよう期待している」との考えを伝えている。

 ただ、市場関係者の間からは、「対中輸入関税の撤廃と華為技術(ファーウェイ)に課す米経済制裁の撤廃を米国側に求めていく中国の姿勢は変わらない」との声が聞かれている。米国産の農産物の購入を中国が開始しても市場が高い評価を与える保証はなく、米中協議の結果を受けてリスク選好的な取引は縮小する可能性がある。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 来週行われる米中協議の結果に注目