米供給管理協会(ISM)が1日公表した6月ISM製造業景況指数は51.7で市場予想の51.0程度を上回った。ただ、5月実績の52.1には届かず2016年10月以来の低い水準にとどまった。
市場関係者は、「輸入関税によって生じたサプライチェーンの混乱や在庫の積み上がり、米航空機大手ボーイング737MAX型機の運航停止に伴う同機の生産縮小などが指数の低下につながった」と指摘している。

 直近における中国の製造業活動もさえない状況となった。中国国家統計局が6月30日に発表した6月の製造業PMIは49.4に低下、財新/マークイットが7月1日に発表した6月中国製造業PMIは49.4となり、こちらも節目の50を割り込んだ。米国は対中関税第4弾の発動を見送ったが、現行の輸入関税が2020年以降も残った場合、中国経済の減速を促し、主要国の金利見通しにも大きな影響を与える可能性がある。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 中国経済の減速懸念