米商務省が6日発表した昨年11月の貿易収支は−493億ドルとなった。貿易赤字幅は10月実績の557億ドルから縮小した。商務省によると、携帯電話端末と石油製品の輸入減少が赤字幅縮小の要因となった。11月の財・サービスの輸入額は2592億ドル。11月の米貿易収支は改善したが、輸入減少によるものであり、財・サービスの輸出は2099億ドルで10月実績をわずかに下回った。

 市場関係者の間では「2019年の米貿易収支はやや改善する見込みだが、中国向け輸出が増加しても、それ以外の国や地域向けの輸出額は減少する可能性がある」との見方が出ている。11月の米貿易赤字は縮小し、この影響で2018年10−12月期の国内総生産(GDP)の成長率は多少押し上げられる可能性があるが、市場関係者の一部は「米国の輸出額が一定水準を維持できるかどうか、はっきりしない」と指摘しており、米国貿易収支の持続的な改善については、懐疑的な見方が少なくないようだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 11月米貿易収支は予想以上に改善したが・・・