トランプ米大統領は2月15日までの期限付きで閉鎖中の政府機関の再開を発表した。しかしながら、議会と合意したつなぎ予算には57億ドルのメキシコ国境の壁建設費用は含まれていないため、2月15日までに、壁建設費の是非などについて交渉を続けていくことになる。トランプ大統領は、税還付の円滑なプロセスに支障が生じていることなどを考慮して政府機関の期限付き再開を認めたとみられているが、国境の壁建設(国境警備に関する協議)については諦めていないことから、議会との協議は難航するとの見方が出ている。

 市場関係者の間からは「政府機関が再び閉鎖される可能性は残されており、今週以降に発表される主要経済指標が予想を下回った場合、リスク回避的なドル売りが再び強まる可能性がある」との声が聞かれている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 米政府機関一時再開も政治不安は払拭されず