中国国営メディアの報道によると、中国の習近平国家主席は、米中が安定的で健全な関係を促進することを望んでいると述べた。中国の国営中央テレビ(CCTV)は、習主席はトランプ米大統領との電話会談で、トランプ大統領とともに2国間貿易での協力を拡大したいとの考えを伝えたもよう。トランプ米大統領は1日、「中国との協議は順調に進展、北朝鮮についても良い話し合いができた」とツイートしている。また、報道によると、習主席は
「両国は連携を強化し、双方で懸案となっている事項について協議し、通商問題を巡る合意に向け納得できる計画を促進する必要がある」と述べている。

 市場関係者の間では「貿易協議については米国よりも中国側の期待が高い」、「多くの部分で米国側の意向が反映される可能性がある」との思惑が広がっている。米中貿易協議については直前まで予断を許さない状況が続くと思われるが、懸案事項の多くが解決された場合、世界経済の持続的な成長への期待は残り、米国金利の先高観は再び強まる可能性があることから、一部で株高・ドル高の相場展開もあり得るとの声が聞かれている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 米中貿易協議は米国主導か