23日のニューヨーク市場では、米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁の見解を意識してドル買いが優勢となった。22日に録画されたブルームバーグテレビのインタビューで、ジョージ総裁は、「現在見られている状況に基づくと、あと2回(年内)の利上げを実施することが適切となると考えている」との見方を表明した。ジョージ総裁によると、米連邦準備制度理事会(FRB)は中立的な金利を3%と想定しており、この水準に向けて金利を引き上げていくことが適切となるようだ。

 市場関係者の間からは「トランプ米大統領が利上げに反対してもFRBの金融政策は変わらないことが確認された」との声が聞かれた。ただし、債券イールドカーブの平坦化は23日も続いており、利上げ継続によって2年債と10年債の利回り格差(23日時点で約20.60bp)
は9月中に消滅する可能性があるとみられている。市場関係者の一部は債券利回り格差の全般的な縮小を意識して「ドルが上昇を続けていくことは難しい」と考えている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 2019年も利上げ継続か