前週末に発表された堅調な内容の米雇用統計や米朝関係の緊張緩和への期待感を背景にドル買い・円売り基調が継続している。また、米長期金利の上昇もドル買いを促している。だた、鉄鋼とアルミニウムに輸入制限をめぐり、トランプ米大統領が日本や欧州連合
(EU)に対して抱える貿易赤字に不満を表明し強硬姿勢を示すなど、世界的な貿易摩擦への懸念は根強く、ドルの上値は抑えられている。

今週は2月米消費者物価指数が13日に発表されるほか、14日には2月米小売売上高など主要な経済指標の発表が予定されており、これらの内容を見極めたいとの見方から様子見ムードも広がっている。本日の東京市場は、主に107円を挟んで底堅く推移すると予想されるが、日経平均株価が堅調に推移した場合は107円台前半まで値を戻す展開となろう。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 米インフレ関連指標などに注目か