海外市場では良好な内容の米住宅関連指標や堅調な米株式相場がドル相場の下支え要因となり、112円台半ばで推移している。ただし、米税制改革の年内実現の先行き不透明感が消えていないことや、米朝間の緊迫化の高まりを背景に、積極的にドルを買う動きは控えられるとみられる。

 米財務省は21日、北朝鮮との取引に関わった中国企業含む14団体・個人を新たに米独自の制裁対象に加えたと発表。このため、北朝鮮をめぐる地政学的リスクへの懸念が広がっており、リスク回避目的の円買いも入りやすい地合いとなっている。

 イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が参加するパネル討論会や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表を控えて、市場参加者の間では模様眺めムードが広がっている。本日の東京市場は有力な手掛かり材料が不足していること、明日23日は日米の祝日となることから、全体的に方向感に欠ける動きとなりそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 米国の祝日前で金融市場は動意薄の状態が続くか