19-20日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では、政策金利の現状維持が決定される見込みだが、市場関係者の大半はバランスシートの縮小作業の開始時期が発表されると予想している。バランスシートを縮小することは金融正常化への取り組みと見なされており、ドル高要因との見方もある。

 NY連銀のダドリー総裁は今月8日、「バランスシート縮小計画にハリケーンが影響するとは思わない」、「計画は比較的早期に実施されるだろう」との見解を表明している。追加利上げについては8月16日に公表されたFOMC議事要旨には、「多くの参加者が、インフレ率が予想よりも長期間2%を下回り続ける可能性がある」と記されており、今回は政策金利の据え置きが決定される見込み。ただし、市場関係者のほぼ全員が金利据え置きを予想していること、年内追加利上げの可能性は残されていることから、金利据え置きでもドル売り材料にはならないとみられる。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 目先的には米金融政策の正常化を意識した相場展開に