北朝鮮が米国の圧力に対して「強力な対抗措置で応じる」と表明した。9月9日に建国記念日を控える中、ミサイル再発射の可能性への警戒感が強まっている。また、トランプ米大統領は軍事行動を回避したいと表明した一方、「米国が軍事力を行使すれば、北朝鮮にとって非常に悲しい日になる」と述べ、軍事行動の可能性を排除しない姿勢を示した。これを受けて、市場ではリスク回避姿勢が強まり、比較的安全資産とされる円買いが継続している。また、米長期金利が低下していることも、ドル売りを促している。

 さらに、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が7日に行われた定例理事会で、量的緩和縮小計画などを10月にも発表するとの見方を示した。これを受けて対主要通貨でユーロが上昇し、ドルが売られやすい地合いとなっている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 北朝鮮情勢の緊迫化でリスク回避の取引拡大か