2日の米国債券市場では3月利上げを織り込む展開となり、政策金利の変更に敏感に反応する2年債の利回りは2009年8月以来となる1.335%近辺まで上昇した。この日発表された先週分の新規失業保険申請件数は、市場予想を下回る22.3万件に減少したことが材料視された。

 ただ、3月に利上げが行われても年内3回の利上げ見通しは変わらないとの声が聞かれており、3月、6月、9月に利上げが行われるとの見方が増えている。一部では年4回の利上げも予想されているが、現時点でインフレ率は2%目標を下回っており、インフレ加速を促す材料がなければ、年4回の利上げは難しいとみられている。

 為替については3月利上げを想定して主要通貨に対するドル買いが続くとの見方が多いようだ。ただし、トランプ米大統領が提示する減税策やインフラ投資などの効果が表れるのは2018年以降になることから、大幅なドル上昇は期待できないとの声が聞かれている。また、インフレ率は伸び悩む可能性があることから、金利見通しの不確実性は低下していないとの指摘もあり、主要通貨に対してドル高が継続することについては懐疑的な見方もある。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 3月利上げでも年3回の利上げ見通しは変わらず?