米3月利上げ観測が再浮上し、2月28日のニューヨーク市場でドルは112円90銭まで戻す展開となった。この日発表された10-12月期米国内総生産改定値は前期比年率+1.9%にとどまり、市場予想を下回った。この時点で3月利上げの可能性は低下したが、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁は「3月の連邦公開市場委員会
(FOMC)で利上げを真剣に協議することになる」と指摘し、3月利上げへの期待が広がった。

 さらに、ダドリーNY連銀総裁は米CNNとのインタビューで「利上げの主張はより説得力のあるもの」との見通しを示しており、3月利上げの確率は60%を超えたもようだ。市場関係者の間からは「米連邦準備理事会(FRB)はバランスシートの縮小作業にできるだけ早く着手したいと考えているのではないか?」との声が聞かれている。

 そのためには、利上げを3月と9月または12月に実施することが妥当との見方が多い。ただし、インフレは目標水準を下回っており、3月利上げについては予断を持てない状況がFOMC会合直前まで続くとみられる。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 3月利上げは微妙な状況