10-12月期の米GDPは前期比年率+2.2%程度と予想されており、成長率は7-9月期の同+3.5%との比較で鈍化する見込みとなっている。ただし、一部の市場関係者は10-12月期のGDP成長率は同2%台後半になると予想しており、市場予想を上回る数字となった場合、早期利上げの思惑が広がり、リスク選好的なドル買いが増える可能性がある。

 また、10-12月期の経済成長率が予想を上回った場合、インフレ率上昇の見方が強まることもドル買い材料となる。トランプ新政権による雇用拡大策によって労働市場のさらなる改善が期待されており、拡張的な財政政策はインフレの進行を促す可能性があることから、3月追加利上げ観測の台頭が予想される。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 10-12月期米GDPとインフレ見通し