<6920> レーザーテック 21000 +580大幅反発。6月の米雇用統計を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に量的緩和を縮小するほどの内容ではないとの見方が優勢に。米長期金利が1.43%と一段と低下するなか、前週末の米株市場では成長期待の高いハイテク株やグロース株が大幅上昇。フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)の反発も追い風に、半導体関連株のなかでも期待値の高い同社に押し目買いが向かったようだ。

<7606> Uアローズ 2141 -17続落。先週末に6月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比18.3%減、3カ月ぶりの減少に転じている。客単価が同19.7%上昇した一方、客数は同31.3%減少した。緊急事態宣言延長などの影響や前年のセール施策の反動などが背景となっている。全社売上高の一昨年同月比でも約2割の減少と観測されており、回復感はやや鈍いとの見方が優勢になっているようだ。

<7611> ハイデ日高 1924 +92大幅続伸。先週末に第1四半期決算を発表、経常損益は0.4億円の黒字となり、前年同期比15.5億円の損益改善となっている。また、未定としていた通期計画を公表、経常損益は13億円の黒字で前期比40.8億円の損益改善を見込んでいる。テイクアウト・デリバリーの強化やロードサイド店舗の出店強化などで売上拡大を図るほか、時短協力金の営業外収益計上が経常損益を押し上げる見通し。

<2931> ユーグレナ 970 +38大幅続伸。東京大学大学院農学生命科学研究科教授らとの共同研究により、同社の乾燥粉末が、将来胃がんに進展すると予想される胃粘膜の炎症を抑制することを示唆する研究成果を確認したと発表している。胃がんの発生や進行を遅らせることができれば、がん患者の生存率の向上につながる可能性があることから、今後の研究の進展に対する期待感が高まる展開になっているようだ。

<3321> ミタチ 855 +140急伸で上昇率トップ。先週末に21年5月期の決算を発表、営業利益は9.2億円で前期比21.8%増益になった。従来計画の8億円を大きく上回る着地に。また、22年5月期は10.5億円で同13.6%増益の見通しとしている。年間配当金も前期の20円から25円に引き上げ計画。また、中期経営計画も発表しており、24年5月期営業利益は16億円を目指すとしている。期待以上の収益成長を評価する動きが優勢に。

<2678> アスクル 1780 +28大幅反発。先週末に21年5月期決算を発表、営業利益は139億円で前期比57.8%増となり、従来計画の130億円を上振れ、市場予想も上回った。一方、22年5月期は140億円で同0.5%の増益にとどまる見通し。ただ、感染対策商品の反動減などで収益成長鈍化は想定線とみられる。同時に発表した中期計画では、25年5月期売上高5500億円、営業利益率5%を目指し、実質的な増配計画などもポジティブに。

<7453> 良品計画 2219 -99大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、3-5月期営業利益は118億円となり、市場予想を下回ったとみられる。第3四半期累計では352億円にとどまっており、通期計画の492億円は未達懸念が強まる形に。もともと会社計画は強気とみられていただけに、決算内容に大きなサプライズは乏しいが、足元で株価のリバウンドが強まっていただけに、戻り売りのきっかけとされているもよう。

<3608> TSI HD 368 +34大幅続伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は22.7億円の黒字となり、前年同期比では87億円もの損益改善となっている。上半期計画5億円の赤字、通期計画11億円の黒字を大きく上回る水準に。主力のアパレル関連事業の売上回復が背景となっている。新型コロナウイルス感染拡大のマイナス影響軽減に伴う収益回復は想定線であるが、回復ペースは想定以上との見方になっているようだ。

<9983> ファーストリテ 81500 -1580続落。先週末に月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比19.2%減、前月の同0.6%減から減少率が拡大している。客数が同8.2%減少したほか、客単価も同11.9%低下した。前年のハードルが高くなっていたことが落ち込みの背景で、一昨年同月比では2%の増加に転じているもよう。ただ、感謝祭がけん引役となった影響も大きいとみられ、ポジティブな反応は限定的に。

<9984> ソフトバンクG 7391 -421大幅反落。中国のネット規制当局では、中国配車アプリ最大手ディディのアプリで、個人情報の収集と利用に関する法律や規則の重大な違反を確認したと発表している。
スマホアプリのダウンロード停止を命じているもよう。今後の事業に悪影響が出るのは必至とされている。ディディの時価総額は約8兆円、筆頭株主となっているビジョンファンドの含み益減少を警戒する動きが優勢に。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 ミタチ、TSI HD、ソフトバンクGなど