*08:37JST 買い一巡後は半導体株の底入れを見極め
 21日の日本株市場は、買い先行で始まった後は半導体株の底入れを見極めながらの押し目狙いの相場展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが529ドル高、ナスダックは6ポイント安だった。スリーエムが予想を上回る決算が好感されて、指数を押し上げている。また、ユナイテッドヘルス・グループやアムジェン、メルクなどヘルスケア株が買われた。一方で、人工知能(AI)関連は依然として収益性に対する懸念が根強く、ナスダック指数やフィラデルフィア半導体(SOX)指数は小幅ながら下落。シカゴ日経225先物は大阪比540円高の64940円。円相場は1ドル=158円20銭台で推移。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで63850円まで売られた後は、米国市場の取引開始後に上へのバイアスが強まり、65210円とナイトセッションの高値で終えていた。ボリンジャーバンドの-1σ(64180円)を上回って終えていることで、25日線(66500円)とのレンジが意識されやすいだろう。節目の65000円接近では強弱感が対立すると考えられ、同水準での底堅さを見極めることになろう。

 また、米国ではヘルスケア株が買われたことがNYダウを押し上げており、AI関連企業における過剰投資や債務拡大への懸念からエヌビディアやマイクロン・テクノロジー、サンディスク、アドバンスト・マイクロ・デバイセズなどが弱い値動きだった。こうした流れからアドバンテスト<6857>やキオクシアHD<285A>、ソフトバンクG<9984>、東京エレクトロン<8035>など、指数インパクトの大きい半導体やAI関連株は寄り付き後の底堅さを見極めつつ、押し目待ち狙いのスタンスに向かわせそうだ。

 日経平均株価の-1σは64160円辺りに位置している。同バンドでの底堅さが意識されてくることで、25日線辺りを目先のターゲットとした自律反発狙いになろう。ただ、半導体株の戻りの鈍さが目立ってくるようだと、先物市場において売り仕掛け的な動きが入りやすい点には注意しておきたいところだ。さらに、前日に韓国に上場したデータセンター・AI開発のエリスが上場初日に32%急落した。韓国市場の動向にも敏感に反応しやすいだろう。物色としては米国同様、ヘルスケア株に振れやすいほか、スペースXが発表した決算は予想を上回っており、宇宙ビジネス関連への手掛かり材料になろう。


<AK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 買い一巡後は半導体株の底入れを見極め 」