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高値を更新したこともあって、目先的な達成感も意識されやすいだろう。急ピッチの上昇に対する過熱感も警戒されるなか、利益確定の売りが入りやすくなりそうだ。
一方で、今週は後場に入り日経平均型のインデックス買いが断続的に入っていることが観測されている。昨日はソフトバンクG<9984>が後場に入り動意が強まり、2000年2月のITバブル時に付けた最高値を更新していた。インデックス買いによって指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引する形になっている。海外勢のフローが限られるなか、引き続きインデックスに絡んだ資金流入が継続するようだと、強い基調が続くことになろう。
また、足もとの急ピッチの上昇による過熱感は警戒されやすい一方で、日経平均株価が最高値を更新するなかで買い遅れているファンドなどの資金流入が強まる可能性もありそうだ。そのため、明確な調整が入らない状況が続くようだと、押し目待ち狙いの買いなども、エントリータイミングを引き上げてくると考えられる。
来週にはパッシブ型ETFの決算に伴う分配金拠出に関わるポジション解消の売り需要が見込まれている。この売りを警戒した動きから積極的な上値追いの動きはなさそうだが、想定されている売り需要のため、これに向かう形での買いも控えているだろう。また、祝日明け後には6月の米雇用統計の発表が控えているが、雇用者数と賃金の伸び鈍化が見込まれており、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げを後押しする可能性がある。
米雇用統計の結果を受けた長期金利の低下が意識されるなか、ハイテク株などへの押し目買い意欲は強そうだ。また、国内においても経済界では行き過ぎた円安に懸念を示したうえで、金利を上げるというメッセージを早急に出す必要があるとの認識を示している。日銀による政策変更が意識されるなか、金融セクターなどへの物色も強まりやすいだろう。
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