*08:36JST ギャップスタートも買いを入れやすいタイミングに  21日の日本株市場は、米株安の流れを受けたギャップスタート後の底堅さを見極める展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが475ドル安、ナスダックは225ポイント安だった。過熱感が強まるなか、利食い優勢の展開となった。12月の消費者信頼感指数や11月の中古住宅販売件数が予想を上回ったことが好感される場面もみられたが、フェデックスの低調な決算を受けた景気減速懸念から再び下落。さらに、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海での度重なる船舶攻撃への対処で、米国が軍事行動を検討しているとの報道を受けた地政学的リスクが警戒された。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比550円安の33050円。円相場は1ドル143円40銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで33500円辺りでの底堅い値動きを見せていたが、終盤にかけて大きく崩れる格好となり、安値で終えていた。ただし、日経平均は昨日のマドを空けての大幅上昇で11月20日に付けたバブル後の高値に接近してきたこともあり、いったんは利益確定の売りが入りやすい水準であろう。マドを埋める形での調整から25日線辺りでの底堅さがみられるようだと、過熱感も和らぐことで、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。

 そのため、利食いが強まる可能性はあるものの、押し目待ち狙いの投資家においては、買いを入れやすいタイミングになると考えられ、底堅さを見極めたいところである。25日線が支持線として機能するようだと、年末高を意識したトレンド形成が期待されてくる。また、来年から始まる新NISAの口座開設が順調に伸びているようであり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。

 物色の流れとしては米株安の流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株などは手掛けづらくさせそうだが、米マイクロンテクノロジーは取引終了後に発表した決算が予想を上回り、時間外で大きく上昇している。そのため、ハイテク株の押し目狙いのほか、地政学リスクが強まるなか、資源株のほか海運株などへの資金流入も意識されそうである。また、外部リスクを避ける狙いから、直近IPOなど中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きも活発になろう。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 ギャップスタートも買いを入れやすいタイミングに