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連邦公開市場委員会(FOMC)の声明やパウエル議長の会見で、FRBの金融緩和を辛抱強く維持する姿勢が再表明されるも影響は限られた。一方で、ハイテク株への物色からナスダックは反発している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比260円高の27790円。円相場は1ドル109円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行で始まりそうだ。米国ではAMDが7%を超える上昇でSOX指数をけん引。4-6月期決算は市場の予想を上回る増収増益。データセンター向け需要の強さを織り込み21年12月期通期の売上高見通しを引き上げている。
モノリシックパワー、IPGフォトニクス、CMCマテリアルズ、オンセミコン、ツー・シックス、ブルックスオートメーションなどが買われており、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>への波及が期待されそうだ。
日経平均は昨日の下落で一時27500円を割り込んでいるが、27500円辺りが心理的な支持線として意識されることにより、27500円~28000円辺りでのレンジを想定。ハンセン指数などの動向次第ではレンジ上限を試す可能性も意識しておきたいところ。もっとも、決算発表が本格化するなか、決算を手掛りとした個別対応になりそうだ。インデックスに絡んだ商いに振らされやすい需給状況ではあるものの、好決算を評価する動きは見られており、指数の調整ほどセンチメントは悪化していない。
そのうえでも、本日はアドバンテストの決算評価の動きに市場の関心が集まることになりそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底堅さが見られてくるようであれば、相対的に弱い値動きを見せている日経平均型のインデックス買いにも繋がりそうである。一方で、マザーズ指数は前日の大幅下落によって需給状況は悪化。
短期的なリバウンドを想定しつつも、需給状況が良好な銘柄に絞られよう。
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