26日の日本株市場は、米国株高の流れを受けて、買い先行の展開になろう。25日の米国市場ではNYダウが299ドル高と反発。ウイルス感染者数の急増が報告されていることを嫌気して下落で寄り付いた。テキサス州知事がヒューストンを含むハリス郡ほか4郡で緊急性のない手術を延期する指示を出したほか、経済活動の段階的な再開をいったん停止すると発表すると下げ幅を拡大した。

 その後、当局がボルカールールの緩和を承認、スワップ取引の証拠金要件撤廃を発表すると金融関連株中心に上昇に転じ、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比230円高の22450円。円相場は1ドル107円20銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。先物主導によるインデックス売買が指数を押し上げる格好となり、ギャップスタートに。その後は米国市場同様、金融セクターに市場の関心が集まりやすいと考えられる。ただし、バリュー株物色への持続的なシフトは考えづらく。買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうである。また、新型コロナ感染拡大が重石となるため、足元でのレンジを上放れる展開も考えづらいところ。週末要因もあって出来高も膨らみづらいところである。

 そのため、買い一巡後は個人主体の材料株物色の流れに向かいやすい。また、昨日はGMOグループ企業が軒並み急騰していたが、マネックス・アクティビスト・ファンドの設定日であったため、ファンド資金が集中して買った可能性がある。ストップ高で終えていた銘柄が多く、本日もファンド経由の資金流入が意識されやすく、親子上場などの再編期待の大きい銘柄への物色にも向かわせそうである。

 その他、引き続きIPO銘柄への関心が大きい。本日はコマースOneホールディングス<
4496>がマザーズに上場する。EC(電子商取引)プラットフォーム関連事業を展開しており、投資家の関心が集まりやすい。直近3社においても初値後も強い値動きをみせており、個人投資家の良好な需給状況が、次第に物色対象を広げてくる展開も意識されやすい。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 個人投資家の良好な需給状況が下支え