25日の欧米市場はクリスマスの祝日で休場だったこともあり、手掛かり材料に欠ける状況であろう。クリスマス明けの米国市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、全体としてはこう着感の強い相場展開になりそうだ。また、225先物は前日のナイトセッションで23680円と23700円を下回る局面をみせていることもあり、やや利食い優勢といったところだろう。

 一方でIPO銘柄など個人主体の中小型株の一角には短期筋の資金が集中する動きも目立つ。節税対策による換金売りが一巡したとみられるなか、限られた参加者ではあるが、年末高を意識したフットワークの軽いセミプロ中心ともなれば、掉尾の一振を狙った資金集中もありそうだ。

 また、前日のIPOは大量の買い注文が集まる格好から値が付かなかった。異常値とも取れる価格形成ではあろうが、直近IPO銘柄は総じて好スタートを切っており、初値形成後も物色が活発であり、需給状況は良好であろう。本日はスポーツフィールド<7080>が今年最後のIPOとして上場する。年明け後の1月はIPOがないため、より直近IPO銘柄への物色に集中しそうである。

 その他、手掛かり材料に欠ける中では、証券会社のレーティングなどの材料も手掛かりとなりやすいだろう。また、短期戦が中心と考えられる中では、割安感のある銘柄の押し目狙いというよりは、強いトレンドを形成しており、需給状況が良好な銘柄へのショートカバーを巻き込んだ一段高狙いといったスタンスになりそうだ。

 テクニカル面ではやや25日線を意識したスタンスになりそうだが、マドを空けての下落によるアイランドリバーサル形状を残す可能性は低く、弱気スタンスにはなりづらいところである。


<AK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 フットワークの軽い個人のセミプロ中心にIPO銘柄に集中